痴漢や強制わいせつ、強姦トラブルというのは、被害者の立場においても事を公にしたくないということで慰謝料請求等ができるのに、泣き寝入りをしてしまうということがよくあります。こういった事件の被害者という立場が周りに広がって、何も悪くないのに住んでいる場所から引っ越しを考えるということもあります。また、学校などに行けなくなり、やむなく転校するということもあります。
痴漢という行為は許されることではありませんし、これが毎日のように、通勤途中行われたら、ストレスは相当なものだと思います。今日もまた、痴漢されるのではないかという恐怖は大きなものです。強制わいせつや強姦といった事件は、心に大きな傷を落とすどころか、心に大きなトラウマを生んでしまうことになりますし、一生その傷が癒えることはありません。決して忘れることのできない人生の中でも最悪の出来事になってしまうでしょう。
加害者が捕まって実刑となっても、加害者がよほど改心しない限り、その人に謝罪に来ることも慰謝料を支払うことも考えることがないでしょう。刑事上の罪を償えば、それでいいというのでは、被害者の受けた心の傷や、これから消えることのない苦痛はどのように解決されるのでしょう。
加害者に対して勇気をもって謝罪と慰謝料を請求することで泣き寝入りをしない方も多くなっています。特に、こういったケースの場合には、加害者との関りを持ちたくないということで、専門家が介入するということが一般的です。痴漢や強制わいせつ、強姦といった事件ですから、被害者が非常に感情的になってしまったり、心の傷がよみがえってしまったりということも考えられます。
慰謝料請求の内容、また示談が決定しても示談に沿った事項を行わなかった場合の強制執行など、被害者の方が加害者に係ることなく、慰謝料請求を行うことができます。
こうした性犯罪などの場合、被害者がその事実を世間に知られたくないということが先決となってしまいますから、慰謝料請求という考えまで行かないことがほとんどです。ですが、精神的に不安定になり仕事にも就けず、精神内科等に通うという方も少なくありません。そういったことからも、慰謝料請求は十分に値することであり、被害者は慰謝料を請求する十分な理由があるのです。
世間に露呈したくない非常にデリケートな問題も、専門家であれば、守秘義務を守り、その方が少しでも納得できるような解決をすることができます。